Thursday, April 14, 2011

Miru Kim's underground art

Miru Kim’s underground arts


画面下の字幕(subtitles)で英語や日本語を付けられます。

http://www.ted.com/talks/lang/eng/miru_kim_s_underground_art.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。



【動画の内容紹介・解説】
ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、ミル・キムが、自身の作品群を完成させるまでの変遷と表現を語る内容である。

人々から忘れられた地下鉄駅・トンネル・下水道・共同墓地・病院などの産業遺産の写真と、自らの裸体のポートレートと混在させることで、現代都市に潜む光と影、発展と退廃の側面を描き出している。

しかしながら、一見すると、このプレゼンテーションそのものは、聴衆を惹き付ける身振り手振りや、感情に合わせたイントネーションを変化などといった工夫に乏しいように思える(現に、話者が画面に映る場面は、他の動画と比較しても大変少ない)。

しかし、私が注目すべきだと思うのは、淡々とした口調の中に見られる、精緻な説明の工夫である。

揺れ動く感情を表すためには、決して声を荒げたり、大げさな身振り手振りだけが要求されるのではないということを体現したスピーチに、私は初めて出会えたと言える。万人受けするテーマでは決して無いが、言葉の裏に秘められた深い情景描写や、彼女が現代芸術に取り組む姿勢を読み取って欲しい。


【動画の中での印象的なフレーズ】

I was reminded of how fragile our sense of security is and how
vulnerable people truly are.

作者のホームページに掲載されている、ソウル市での瓦解した一軒家の写真と、東北大震災で倒壊した家々の画像は、やはりどこかで共通性があるように思えてならない。地震大国・日本の安全神話の崩壊と、天災・人災による放射能汚染の恐怖が広がりつつある、ここ一ヶ月の日本の様子は、このフレーズが当にそのまま当てはまるようではないだろうか。


【紹介者の名前】
Shunsuke Goto


【紹介者のTwitter】
@shung_hufe









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