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【内容紹介】
John Hardyは幼い頃、失語症であった。しかし、育った環境がカナダのとても小さい村の中であったことから、なかなかその症状に気付かず、後に苦しむことになったという。
その状況の中、彼は25歳でバリへ移住する。移住した中で、宝飾の仕事をしていた。彼が妻とその職を退いた後、彼はアル・ゴア氏の「不都合な真実」を見たことにより、新たな考えを生み出す。それは、地球へ恩返しをするために、「緑の学校」という少し変わった学校を建て、運営することであった。
緑の学校は、おそらく世界最大規模の竹建築の学校である。その学校で使われる机や黒板は自然の竹から作ったものが多いという。何よりも変わった部分は、緑の学校には壁がないということである。子どもはおそらく、180日前後を学校で過ごす。ほとんどの近代化した学校は、監獄や精神病院と同じ作りになっている。そんな環境の中で、自由な発想は出るのだろうか。また、子どもたちのわずかな可能性をのばしてあげることはできるのだろうか。そう考え、環境やカリキュラムも異なる学校を建てたのだという。
緑の学校では、もちろん普通の学校でも教わる読み・書き・計算も子どもたちに教える。しかし、それ以外にも竹の建築方法やバリの伝統的美術を習うことができるのだという。子どもたちの中には、田んぼで泥んこになって相撲を取るのだという。そのような環境の中で、通常の学級では環境に慣れない失語症を持つ子供は、教室内で著しい成長を見せているという。これは、子どもをめぐる環境が良いからではないかとHardyは考える。
私たちが子どもたちに、そして地球に対してすべきことは何なのであろうか。緑の学校は、バリに建てられているものの、世界の至る所でも建てることができるのではないかと、Hardyは考えている。建てるために従うべきルールは、たった3つである。地域に根ざしていること、環境を保護することを優先すること、自らの孫たちがどのように建てていくか考えていくこと。地球は永遠不滅ではないことをはっきりさせた上で、環境と未来の世代を考えた教育や建築を私たちは考えていく必要があると、私は考える。
【印象的な英語表現】
They know they can control their world.
机を落書きした生徒たちが、机を元の状態まで戻した後の様子を表した、Hardyの言葉である。一度した過ちを元通りに戻すのには時間がかかる。これは、おそらく自然環境と同じことである。わずかではあるものの、その過ちをしたからこそ、生徒たちは環境を題字にすることがどれだけ難しいかを学んだのではないだろうか。「自分の世界を動かせることを知っている」ということは、環境の破壊と維持の両極を持ち合わせているということを表しているように思う。
【紹介者】
Dn.Scott
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