Monday, April 23, 2012

Jill Bolte Taylor's Stroke of Insight

 

http://www.ted.com/talks/lang/en/jill_bolte_taylor_s_powerful_stroke_of_insight.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。

【内容紹介】 本動画は脳卒中になってしまった脳科学者のTaylerの実体験を基にしたプレゼンテーションです。2012年4/23(月)のEテレ(NHK)でも紹介されていました。
彼女は兄弟の統合失調症をきっかけに脳について興味を持ち始めましたが、ある朝目覚めると自分のからだの境界線が感じられなくて一種の陶酔感を味わっていたと彼女は語ります。これも(彼女が言うには)右脳と左脳の働きの違いから起きたもののようです。そして奇跡の復活を遂げた彼女はストレスにまみれた現代社会において右脳の働きというものをもっと私たちは考える必要があるのではないか、と問いかけています。
言語の脳科学などに興味のある方は特におすすめです。また、彼女の語りもユーモアたっぷりで、なおかつシリアスな場面では聴衆をひきつけていました。プレゼンテーションのやり方についても学ぶところは大いにありそうです。

 【印象的な英語表現】
 1. Because they process information differently, each of our hemispheres think about different thigns,they care about different things, and dare I say they have very different personalities. (theyは右脳と左脳を指している)
実物の脳(!?)を持ちだしながら、右脳と左脳の違いを説明します。働きも大きく異なっていますが、それをpersonalityと説明していたのがとても印象に残りました。 この働きの違いというのが、彼女の主張である<右脳の世界への探求>にもつながります。 
2. We have the power to choose moment by moment who and how we want to be in the world.
プレゼンの終盤の彼女のセリフです。これを実現するには右脳についてまだ解明されていない部分が多くあり、脳の時代と言われている21世紀にどれだけのことが発見されるのかに期待がかかります。

 【紹介者】 mochi




【内容紹介】

話者のJill Bolte Taylorは脳科学者であり、彼女の兄は精神障害を持った人であったことから、彼女は今の職業を目指すようになった。彼女の講演はまず、人間の脳の働き、特に左脳と右脳のそれぞれの働きについての紹介から始まる。彼女によると、右脳はその瞬間に起こっていることの認識、英語で言うとparallel processorのような働きをし、例として食べた物の味などを認識するのがそれである。対して左脳はserial processor、つまりは通時的な働き、それまでに経験した過去のことから、今そして未来について考える機能を持つ。例として、例えばある日の帰宅の道中で「帰りに明日の朝ごはんのバナナを買って帰るのを忘れないようにする」とう働きがある。彼女は特にこの左脳の働きについて非常に関心を持っている。というのも、ある朝、彼女は左脳に脳出血を起こしたのだ。彼女はそこで経験した出来事を詳しく語り、左脳の働きを解説すると共に、左脳を壊されることによって経験した多幸症について語っている。辛くも彼女は脳出血という一大事から、友人の助けを得て回復し、脳というものの偉大さ、そして生きて思考することができる人間の幸せを見出し、そこから平和について話を広げていく。

左脳を壊されると人間はどうなってしまうのか、考えたことはありますか?彼女の脳出血をしてから病院にたどり着くまでのエピソードは、私たちが毎日普通に自分の存在を認識し、それを確立できていることが、いかに脳の複雑な働きによって為されているのかを教えてくれます。また、彼女は優れた脳科学者であると同時に非常に優れた話者だと思いました。彼女ほど身振り手振りを交えて、かつ感情を全面に押し出して熱く語る人はTEDの講演者の中でもあまりいないと思います。脳科学という、自分にとって新しい分野のスピーチを興味本位で聞いてみたのですが、本当に素晴らしい経験になりました。


【印象的な英語表現】
And we have the power to choose, moment by moment, who and how we want to be in the world.  右脳と左脳の両方が”ちゃんと”働きあうことで、私たちは世界の中での自分の在り方を考えることができるのです。彼女はそれが平和への一歩であると考えました。


【紹介者】
KU



【内容紹介】

はじめは脳障害をもつ兄のために脳の研究をはじめたが、自分が脳卒中になり、脳の研究者としてその体験を語っています。
彼女は自分の脳に何か異常があると感じながらもシャワーまであび、自分の脳を内側から調べるチャンスとまで感じてたのです。
左脳と右脳の役割を知ることができ、「人とは何か」ということを改めて考え直すことができます。


【印象的な英語表現】

I essentially became an infant in a woman's body.
現実にはありえない大人の女性の体の幼児という表現が、脳卒中になり、歩けず、話させず、読めない状態をうまく言い表している表現だと思いました。
脳卒中がどれだけ脳に与える影響が大きいのかわかり、怖くもなりました。



【紹介者】
ai

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