Monday, April 30, 2012

The debut of the British Paraorchestra

http://www.ted.com/talks/the_debut_of_the_british_paraorchestra.html のURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】

音楽は全世界、あらゆる文化に共通して存在しており、それらを反映しているものである。
例えば、1960年代においてオーケストラ団員のほとんどが男性であったが、今日では男女比のバランスが取れたものとなってきている。
それでは、障害者のコミュニティではどうであろうか。世界的なオーケストラバンドに、彼らの代表となるような人々が存在しているだろうか。
残念ながら、話し手であり英国の代表的な指揮者でもあるCharles Hazlewoodでも、片手で数えるほどしかその存在を知らない。
その状況を打開するための第一歩として、英国初の4人組の演奏集団、Paraorchestraのお披露目を行う。
セクシュアリティ文化等と共に語られることが多い障害者文化の多様性に、音楽という人類が共有するエンターテインメントから切り込んだやや短めのスピーチである。

【印象的な英語表現】 
Where is the platform? Where is the infrastructure that creates a place for them, so that they can collaborate with other, great musicians?

障害者がもっと活躍出来る環境(この動画ではParaorchestraのこと)を、社会の基盤、インフラに例えて表現している。
あるべきなのに、どうして無かったのだろう、そんな思いが伝わってくる。
Charles HazlewoodはParaorchestraの設立によって、最初のインフラを英国に敷いた。このパイプが国境や文化、人種や時代を超えて、
本当の意味で生活に欠かせないものとなった時に、彼の意思は達成されたと言えるのではないだろうか。

【紹介者】
Shunsuke Goto

Sunday, April 29, 2012

The Last Lecture by Randy Pausch





【内容紹介】
余命3~6か月を宣告されたカーネギーメロン大学教授の”最後”の授業。彼が最後に学生に伝えたかったこととは何なのでしょうか。そしてこの講義は誰に向けられたものなのでしょうか。
語り口調はとても軽快で、ユーモアたっぷりです(時にはブラックジョークも!?)。しかし、彼のエピソードは常に「夢をかなえる」という点で一貫性を持っています。彼が幼少期からどのようにしてすべての夢をかなえてきたか。そして、自分の夢を叶えた後に彼が目指したものは何でしょうか。そして、この講義を通じて受講者が受けていたhead fakeとは?



【印象的な英語表現】
かなり長い(といってもTEDに比べればですが)ので、いくつか印象に残った表現を書き記します。
Brick walls are there for a reason: they let us prove how badly we want things.
ランディはとてもたくさんの夢を持っており、その全てに貪欲に立ち向かいます。特にディズニーのイマジニアになろうとしてからは、並大抵の努力では通じません。色々な手を駆使してようやく手に入れます。このとき、私たちの前に立ちはだかる壁は人間である場合もありますが、どれだけ自分の夢を叶えたいと願っているかが現れる、という意味です。

People give you a feedback, cherish it and use it.
時に人は忠告をすることがあります。これらの忠告を生かすも殺すも私たち次第です。彼は友人の大切さを後半部で説いています。「でも僕の意見では…」と言い返すのも大事な場合もあるかもしれませんが、自己研鑽のためにも一度批判や忠告を受け入れるという覚悟も必要になるのでしょう。

Never lose the Child-like Wonder.
好奇心を失うということは、すなわち無関心になるということです。これは私たち大学生でさえも陥りやすいことのように思えます。たとえば、英語教育に従事するからといって、それ以外のことはまったく無関心でも良いのではないか、という話は耳にすることがあるのではないでしょうか。ではなく、何事にも貪欲に知りたい!と思って、人の話を聞いたり情報を集めたりする態度こそ必要とされているのだと思います。


【紹介者】
mochi

Thursday, April 26, 2012

What do babies think?




http://www.ted.com/talks/alison_gopnik_what_do_babies_think.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】

この動画では一人の女性がスライドを使って演説をするという形式をとっており、内容が題名の通り赤ちゃん、または幼児は何を考えて生きているのかというものです。
みなさんの中には子供の知能はまだまだ発展途上であり、あまり何も考えることができない、考えれたとしてもせいぜいひとつの物事にとどまると考えている人もいると思います。
しかしこの動画によると幼児はむしろひとつの物事を考えるのは難しいことであり、逆に多くの状況の中で取捨選択するといった行動のほうが得意なのである。


【印象的な英語表現】

So babies and young children are very bad at narrowing down to just one thing. But they're very good at taking in lots of information from lots of different sources at once
ここの文がまさに上で紹介している内容のところであり、逆にひとつの物事の処理が得意なのは人間ではなくカラスなどの動物のほうであるとも述べている。

【紹介者】
PTAKE

Escaping the Khmer Rouge




http://www.ted.com/talks/sophal_ear_escaping_the_khmer_rouge.htmlのURLをクリックして、TED本体に行 くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます


【内容紹介】

戦後の国家再建の仕方を教える仕事をしているソーパール・イア―がクメール・ルージュ支配下にあったカンボジアの当時の話やカンボジアからベトナムへ脱出した自身の体験談を話します。


1965年から1973年カンボジアに落とされた爆薬の量は原子爆弾を含めて第二次世界大戦の日本よりも多くの爆薬を使われたそうです。当時のカンボジアのビデオや写真などから当時の様子がうかがえます。短いスピーチですが体験談の中で語られるイア―の母親の努力と決心がとても感動的であり、心に響きます。


ベトナムやカンボジアなどあまり詳しくない方でも、動画を見ればきっと良い知る機会になると思います。

【印象的な英語表現】

And you know, this was a moment of truth. If she fails, we're all headed to the gallows. If she passes, we can leave to Vietnam. And she actually, of course I'm here, she passes.


最後の"of course I'm here, she passes." のイア―の表情や声の調子から心から感謝していることがしっかり伝わってきます。

【紹介者】
Kouki

MITがKhan Academyと提携:MIT学生が小中学生用の教育動画を作成開始 (MIT+K12)







あのMIT(マサチューセッツ工科大学)が、Khan Academyと提携し、小中学生用の教育的動画を作り始めました。しかし作るのは、MITの教員ではなく学生です。







昨夜(というより数時間前)には、このブログでも「TED Edの開始で、英語で教育を受ける者がさらに有利になるかもしれない」という報告をしましたが、このMIT+12も、それに匹敵するインパクトをもつプロジェクトではないでしょうか。私はこのニュースを以下のサイトで知りました。

Edudemic: MIT + Khan Academy = We All Win.
http://edudemic.com/2012/04/mit-khan-academy-we-all-win/




間接的に聞いた話なので真偽のほどは定かではありませんが、日本で電子教科書の普及が非常に困難なのは、教科書が検定制度をとっているので、例えば電子教科書についているリンク先のすべてのページも検定しておかなければならないからだそうです。

馬鹿げている(上記が本当の話であれば、ということだけど)。



私が「英語教師のためのコンピュータ入門」の授業で強調していることの一つは、コンピュータ使用とは、技術の問題である以上に、新たな文化の問題であるということです。

この新しい文化を象徴することばといえば、例えばDavid Clarkの次のことばです。


We reject: kings, presidents and voting.

We believe in: rough consensus and running code



あるいはAlan Kayのあまりにも有名な次のことばです。


The best way to predict the future is to invent it.





私は教育という営みは、政府の(あるいは文部科学省)の専権事項でなく、公的な(Öffentlich = open => public)な事柄だと思いますので、このMIT+K12やTED Edを素晴らしいプロジェクトだと思います。梅田望夫・飯吉透のお二人が2010年に『ウェブで学ぶ ―オープンエデュケーションと知の革命』ちくま新書で書かれた流れは一層大きくなっているわけです。

私個人としてもこの流れを日本でももっと大きくしたいと思っています。ですから、ぜひ今一度「英語動画で高度な英語説明力をつけよう:はじめに」を読んで、このプロジェクトにも参画していただければ嬉しい限りです。コメントだけでも構いません。

私はワクワクしながら未来を創りたいです。





TED Edの開始で、英語で教育を受ける者がさらに有利になるかもしれない





TEDが学習者用のサイトを開始しました。TED本体の動画を難しいと感じる人も、これなら簡単に見ることができるはずです。



TED Ed: Lessons Worth Sharing
  http://ed.ted.com/





教師によって作られた教育用動画に、Quick Quiz, Think, Dig Deeperなどの、理解や思考を促すページがついています。私たちは英語学習者として、これらの動画とページで学ぶことができます。

さらに私達が教師としてこのサイトを利用するならば、Flipで教材を自分の生徒用にうまく編集・修正することができます。

私は先程、Wiredの記事でこのサイトのことを知り、アクセスしたばかりです。

TED-Ed Launches Innovative Customized Learning Web Initiative http://www.wired.com/geekdad/2012/04/ted-ed-customized-learning/


今日現在ではまだベータ版ですが、今後の展開が楽しみです。多くの教師に活用されればされるほどこのサイトは強力になるでしょう。

と、同時に英語で教育を受ける者と、他言語で教育を受ける者との格差ができそうで、少々恐ろしくもあります。



Wednesday, April 25, 2012

Michael Norton: How to buy happiness



http://www.ted.com/talks/michael_norton_how_to_buy_happiness.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】
"Money can't buy happiness"
誰でも一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか。
しかしながら本当にこれは正しいのでしょうか?

本動画のプレゼンテーターのMichael Nortonは
"If you think money can't buy happiness, you're not spnding it right"
と否定しています。

Michael Nortonは非常に興味深いデータからお金を使って幸せを手に入れる方法を提示してくれます。
今までの自分のお金の使い方と本動画で提示される使い方を比較して見てみると、Michael流のお金で幸せを手に入れる方法を見つけることができるでしょう。


【印象的な英語表現】

"It's in fact you should stop thinking about which product to buy for yourself. Try giving some of it to other people instead." (10:06~)

お金で幸せを手に入れようとすると私たちはどうしても自分のためにお金を使いがちだと思います。自分に好きなものを買う、自分のために投資するなど、お金を使うのは全て自分のためです。
しかしながらMichael Nortonは誰か他の人のためにお金を使うことが幸せを手に入れる方法であると言います。家族に、友人に、会社の同僚に、また募金にお金を使うことで自分が幸せだと感じる度合いが高まるとのことです。
この一文は本動画のメッセージを的確に表していると感じたため引用しました。


【紹介者】
ルーレイロ

John Hardy: My green school dream



http://www.ted.com/talks/john_hardy_my_green_school_dream.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】

John Hardyは幼い頃、失語症であった。しかし、育った環境がカナダのとても小さい村の中であったことから、なかなかその症状に気付かず、後に苦しむことになったという。

その状況の中、彼は25歳でバリへ移住する。移住した中で、宝飾の仕事をしていた。彼が妻とその職を退いた後、彼はアル・ゴア氏の「不都合な真実」を見たことにより、新たな考えを生み出す。それは、地球へ恩返しをするために、「緑の学校」という少し変わった学校を建て、運営することであった。

緑の学校は、おそらく世界最大規模の竹建築の学校である。その学校で使われる机や黒板は自然の竹から作ったものが多いという。何よりも変わった部分は、緑の学校には壁がないということである。子どもはおそらく、180日前後を学校で過ごす。ほとんどの近代化した学校は、監獄や精神病院と同じ作りになっている。そんな環境の中で、自由な発想は出るのだろうか。また、子どもたちのわずかな可能性をのばしてあげることはできるのだろうか。そう考え、環境やカリキュラムも異なる学校を建てたのだという。

緑の学校では、もちろん普通の学校でも教わる読み・書き・計算も子どもたちに教える。しかし、それ以外にも竹の建築方法やバリの伝統的美術を習うことができるのだという。子どもたちの中には、田んぼで泥んこになって相撲を取るのだという。そのような環境の中で、通常の学級では環境に慣れない失語症を持つ子供は、教室内で著しい成長を見せているという。これは、子どもをめぐる環境が良いからではないかとHardyは考える。

私たちが子どもたちに、そして地球に対してすべきことは何なのであろうか。緑の学校は、バリに建てられているものの、世界の至る所でも建てることができるのではないかと、Hardyは考えている。建てるために従うべきルールは、たった3つである。地域に根ざしていること、環境を保護することを優先すること、自らの孫たちがどのように建てていくか考えていくこと。地球は永遠不滅ではないことをはっきりさせた上で、環境と未来の世代を考えた教育や建築を私たちは考えていく必要があると、私は考える。


【印象的な英語表現】
They know they can control their world.

机を落書きした生徒たちが、机を元の状態まで戻した後の様子を表した、Hardyの言葉である。一度した過ちを元通りに戻すのには時間がかかる。これは、おそらく自然環境と同じことである。わずかではあるものの、その過ちをしたからこそ、生徒たちは環境を題字にすることがどれだけ難しいかを学んだのではないだろうか。「自分の世界を動かせることを知っている」ということは、環境の破壊と維持の両極を持ち合わせているということを表しているように思う。

【紹介者】
Dn.Scott

Tuesday, April 24, 2012

Are mushrooms the new plastic?

http://www.ted.com/talks/lang/en/eben_bayer_are_mushrooms_the_new_plastic.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。

 【内容紹介】
環境問題について扱っている動画を見たいと思い、かつ自分の知らない分野のことを知りたいと思いこの動画を選びました。 やはり専門性が高く知らない単語がたくさん出てきました。専門用語に関しては分からないものばかりなので日本語の原稿を見ずには理解が困難で非常に苦労しました。
このような専門用語が数多く出てくるスピーチを日本語字幕なしで聞けるようになる日はくるのでしょうか。 内容は発泡スチロールなど環境に害のある化学合成物質を問題視し、キノコを使い新たな環境にやさしい物質の開発の研究についてでした。
キノコなどの菌糸体の有用性や発泡スチロールなど今使われている化学合成物質がいかに環境に悪いかが分かりました。スピーチをするだけでなくTEDの動画の中で工場の紹介動画があったのでそれも理解を手助けしてくれました。

 【印象的な英語表現】
 styrofoam,styrene,benzene,carcinogen,mycelium,chitinous polymer... など数々の専門用語です。日本語でも聞きなじみの少ない単語が出てきて難しかったです。 ですがそういう言葉が数多く出てくるスピーチに触れられたのはよかったのかなと思います。

 【紹介者】
Shu

Monday, April 23, 2012

Sherry Turkle: Connected, but alone?


http://www.ted.com/talks/sherry_turkle_alone_together.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。

 【内容紹介】 最近スマートフォンを持つようになった方がすっかり多くなりました。そんな中で友達と一緒にいる時、お互い携帯でメールのチェックをして会話をしない時はありませんか。このプレゼンテーションでは心理学者であるSherry Turkleが「一緒にいるのに孤独(Alone Together)」な状態についての考察、現代の人々が抱えるコミュニケーションに関する悩み、技術の活用の問題を投げかけます。私たちは目まぐるしく発展していく技術をどのように活かすことができるのでしょうか。

 【印象的な英語表現】
 1.Goldilocks effect 
相手との距離が遠すぎもせず近すぎもせずという時こそが、居心地が良いということを表わしているのですが、これについて関連記事を探してみました。 http://www.spacedaily.com/news/early-earth-01e.html
もともとは生命体が住める惑星の距離についての考え方だそうですが、そのアナロジーとして本講演でも用いられたのだろうと思われます。
 2. those little devices in our pockets, are so psychologically powerful that they don't only change what we do, they change who we are. 
私たちは使う道具の発展によって生活様式を変えていきます。しかし、その行動が私たち自身を変えていっているのではないか、という問いかけの文です。私たちは"little devices in our pockets"を活用して現実世界に良い影響を与えることを探究し続ける必要がありそうです。

 【紹介者】
 mochi

Jill Bolte Taylor's Stroke of Insight

 

http://www.ted.com/talks/lang/en/jill_bolte_taylor_s_powerful_stroke_of_insight.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。

【内容紹介】 本動画は脳卒中になってしまった脳科学者のTaylerの実体験を基にしたプレゼンテーションです。2012年4/23(月)のEテレ(NHK)でも紹介されていました。
彼女は兄弟の統合失調症をきっかけに脳について興味を持ち始めましたが、ある朝目覚めると自分のからだの境界線が感じられなくて一種の陶酔感を味わっていたと彼女は語ります。これも(彼女が言うには)右脳と左脳の働きの違いから起きたもののようです。そして奇跡の復活を遂げた彼女はストレスにまみれた現代社会において右脳の働きというものをもっと私たちは考える必要があるのではないか、と問いかけています。
言語の脳科学などに興味のある方は特におすすめです。また、彼女の語りもユーモアたっぷりで、なおかつシリアスな場面では聴衆をひきつけていました。プレゼンテーションのやり方についても学ぶところは大いにありそうです。

 【印象的な英語表現】
 1. Because they process information differently, each of our hemispheres think about different thigns,they care about different things, and dare I say they have very different personalities. (theyは右脳と左脳を指している)
実物の脳(!?)を持ちだしながら、右脳と左脳の違いを説明します。働きも大きく異なっていますが、それをpersonalityと説明していたのがとても印象に残りました。 この働きの違いというのが、彼女の主張である<右脳の世界への探求>にもつながります。 
2. We have the power to choose moment by moment who and how we want to be in the world.
プレゼンの終盤の彼女のセリフです。これを実現するには右脳についてまだ解明されていない部分が多くあり、脳の時代と言われている21世紀にどれだけのことが発見されるのかに期待がかかります。

 【紹介者】 mochi




【内容紹介】

話者のJill Bolte Taylorは脳科学者であり、彼女の兄は精神障害を持った人であったことから、彼女は今の職業を目指すようになった。彼女の講演はまず、人間の脳の働き、特に左脳と右脳のそれぞれの働きについての紹介から始まる。彼女によると、右脳はその瞬間に起こっていることの認識、英語で言うとparallel processorのような働きをし、例として食べた物の味などを認識するのがそれである。対して左脳はserial processor、つまりは通時的な働き、それまでに経験した過去のことから、今そして未来について考える機能を持つ。例として、例えばある日の帰宅の道中で「帰りに明日の朝ごはんのバナナを買って帰るのを忘れないようにする」とう働きがある。彼女は特にこの左脳の働きについて非常に関心を持っている。というのも、ある朝、彼女は左脳に脳出血を起こしたのだ。彼女はそこで経験した出来事を詳しく語り、左脳の働きを解説すると共に、左脳を壊されることによって経験した多幸症について語っている。辛くも彼女は脳出血という一大事から、友人の助けを得て回復し、脳というものの偉大さ、そして生きて思考することができる人間の幸せを見出し、そこから平和について話を広げていく。

左脳を壊されると人間はどうなってしまうのか、考えたことはありますか?彼女の脳出血をしてから病院にたどり着くまでのエピソードは、私たちが毎日普通に自分の存在を認識し、それを確立できていることが、いかに脳の複雑な働きによって為されているのかを教えてくれます。また、彼女は優れた脳科学者であると同時に非常に優れた話者だと思いました。彼女ほど身振り手振りを交えて、かつ感情を全面に押し出して熱く語る人はTEDの講演者の中でもあまりいないと思います。脳科学という、自分にとって新しい分野のスピーチを興味本位で聞いてみたのですが、本当に素晴らしい経験になりました。


【印象的な英語表現】
And we have the power to choose, moment by moment, who and how we want to be in the world.  右脳と左脳の両方が”ちゃんと”働きあうことで、私たちは世界の中での自分の在り方を考えることができるのです。彼女はそれが平和への一歩であると考えました。


【紹介者】
KU



【内容紹介】

はじめは脳障害をもつ兄のために脳の研究をはじめたが、自分が脳卒中になり、脳の研究者としてその体験を語っています。
彼女は自分の脳に何か異常があると感じながらもシャワーまであび、自分の脳を内側から調べるチャンスとまで感じてたのです。
左脳と右脳の役割を知ることができ、「人とは何か」ということを改めて考え直すことができます。


【印象的な英語表現】

I essentially became an infant in a woman's body.
現実にはありえない大人の女性の体の幼児という表現が、脳卒中になり、歩けず、話させず、読めない状態をうまく言い表している表現だと思いました。
脳卒中がどれだけ脳に与える影響が大きいのかわかり、怖くもなりました。



【紹介者】
ai

Sunday, April 22, 2012

First Follower: Leadership Lessons from Dancing Guy





 【内容紹介】 ある野外コンサートが行われていた会場のすぐ外で、会場には入れなかった人がライブを遠目に楽しむ場所がありました。 そこである一人の男性が始めた奇妙なダンス。 この映像から、真のLeadershipとは何かを語る動画です。


 【印象的な英語表現】 The best way to make a movement, if you really care, is to courageously follow and show others how to follow. スピーチの中では、「"リーダーシップ"が過大評価され、逆に'first follower'が過小評価されている」という事が問題提起されています。  

最初にアクションを起こした者は、人とは違った事を始めた(=変人)という意味で確かにその功績を認められるべきだけれども、その変人を真のリーダーへと変えたのは最初のfollower(=協力者、彼に追随した者)であるというのです。  

最初のfollowerが公(パブリック)に、どのように"変人が始めた奇妙な運動"に関わればいいのかを示すことで、2人目のfollowerを作り出します。 3人集まればそれはもはや個ではなくなり、集団になります。そしてその集団の噂は自然と世間へと広まり、さらに大きな運動となって、変人は"すばらしいリーダー"へとなるのです。  

昨今では、みんながリーダーシップを持った人間になるべきだと言われますが、なにか行動を起こすときに本当に大切なのは、何かすごいことをやろうとしているバカを見つけたら、ガッツと勇気を持ってそのバカをサポートし、他人にもそのお手本(どのように運動をサポートし、関わっていくか)を示しながら、周囲を巻き込んでいく力である、という内容にとても共感できました。

 【紹介者】 N.M.

Marco Tempest: A magical tale (with augmented reality)

http://www.ted.com/talks/marco_tempest_a_magical_tale_with_augmented_reality.html

 【内容紹介】
Marco Tempestは手品を交えながら彼のスピーチを進めていきます。最も注目するべきは生のプレゼンテーションに加えられるCGです。 彼が伝えようとする内容は現代のテクノロジーと魔法に関するものですが、リアルタイムにカメラで自分を大きなスクリーンに映しながら、同時にCGをその映像に足すことで、あたかも彼が魔法使いのように光を自在に操りながらプレゼンテーションを行なっているように錯覚させられます。 彼の魅せるプレゼンテーションは、テクノロジーが生み出した、新しいプレゼンテーションの形の始まりなのかも知れません。 

【印象的な英語表現】
Today, thanks to technology, we can share those stories as never before, by email, Facebook, blogs, tweets, on Ted.com. The tools of social networking, these are the digital campfires around which the audience gathers to hear our story. ソーシャルネットワークをキャンプファイヤーに例える表現を強く気に入りました。 (個人的にキャンプファイヤーに思い入れが強いのもあるのかも知れません。) 英語での比喩を使えるようになれることは、英語と日本語の結びつきだけでは不可能であり、その英語・単語をより深い層で認知することが求められると思います。 コミュニケーションの中で、即興で比喩を交えて使えるようになりたいと考えました。

 【紹介者】
Ryochin_chin



【内容紹介】
「なぜ人はマジックに惹かれるのか」を拡張現実を使いながら紹介しています。
マジックはストーリーであり、トリックはそのストーリーに基づくものです。
このストーリーは人と共有したくなるように作られています。
またマジックはジョークとも似ていて、想定していた結末とのギャップから驚き、笑いが起こるという仕組みです。
これらの要素により、マジックは驚きや笑いを起こし人に話したくなるように出来ているのです。
拡張現実を使った幻想的なショーが印象的です。


【印象的な英語表現】
「We are all very good at suspendingu our disbelief.」
マジックを楽しむために大事なことは「疑いを保留にすること」だそうです。
マジックだけでなく、小説やテレビを見るときでも人は疑いを保留することで、すんなりと作品世界に入り込むことができます。
「疑いを保留すること」は実は高度な技術であり、この技術を持っているからこそ人間は「人生を楽しむ」ように考えられるのかなと感じました。


【紹介者】
Hiromi



【内容紹介】
こんなマジック見たことない!
マジックといえばハットから鳩が出てきたりトランプを使ったりという印象を多くの方が持たれていることでしょう。
しかしこの動画の中では最新技術を使っていてどこからがマジックでどこからがscienceなのか戸惑う不思議な世界を体験することが出来ます。
最近コンピュータ技術が急速に発達し、作業の効率化が進んでいます。しかしそういった技術を人を楽しませるために使うというのも素敵だなあと思いました。
あまり英語は出てこないのですが他の動画で深く考えさせられた後の息抜きにぜひ見てください。マジックというより、アニメーションといった方が近いかも?

【印象的な英語表現】

masic is a very introverted field.
私はマジックは人に見せて初めて成り立つextrovertedなものだと、派手な表舞台のものだと思ってました。
しかし確かに種を明かしてはいけないという点で、本質的にはそうなのかなと納得しました。



【紹介者】
さきっちょ



【内容紹介】

マルコテンぺストによる、マジックを用いたレクチャーです。
彼のもつ独特な演出法で抗議を聞く観客の関心をひいていてとても楽しめる内容となっています。
映像や絵とタイミングをあわせることで本当に絵の中のキャラと話しているかのような演出です。
英語もネイティブではないのでそれほど速くはなくききとりやすいかと思いす。
みなさんもマジックの世界にひきこまれてはどうでしょう?



【印象的な英語表現】

And I'm going to use it to give you my take on the stuff of life.
これを使って私は「生命の物」を表現します。

要するにこれは後々でてくる棒人間のことを表す。

【紹介者】
ぐりこ

Wednesday, April 18, 2012

Frank Warren: Half a million secrets












http://www.ted.com/talks/frank_warren_half_a_million_secrets.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。

【内容紹介】

色々な人が心の内に秘めていて今まで誰にも言った事の無い秘密を集める。
これが本動画のプレゼンテーターのFrank WarrenがPostSecret.comで行っている活動です。

「秘密」と一言で片づけることは簡単です。
しかしながらそれぞれの「秘密」は馬鹿げているようなことだったり、悲しみにみちていたり様々な性質が隠れています。
Frank Warrenの突拍子もないことから始まったこの活動でしたが、人の秘密に触れることは、その人の心にも触れることになるのかもしれません。

本動画内では実際に集められたいくつかの秘密を紹介していくれます。
特に最後の秘密では一度「聞くと」そして「見ると」なかなか忘れられない秘密があるかもしれません。



【印象的な英語表現】

Secrets can take many forms. They can be shocking or silly or soulful.
They can connect us with our deepest humanity or with people we'll never meet again.

「秘密」と一言で片付けることは簡単ですが、それぞれの秘密の裏には馬鹿げたことから人間のドラマまで様々なことが隠れています。
PostSecret.comは今まで誰にも言った事のない秘密をFrank Warrenにポストカードで投稿するという形式をとっています。
今までずっと心の内に秘めていたのには何か理由があるはずです。
そのためその秘密は必然的に人々の「心」とつながっていると思います。
秘密の中から見えてくる人の心には、ときに我々に直接訴えかけてくることがあるのではないでしょうか。


【紹介者】
ルーレイロ




【内容紹介】
秘密は様々であり、面白い秘密やシリアスな秘密、多様に存在します。またその秘密の持ち主も様々で、子どもの秘密、大人の秘密、中には既に亡くなった方の秘密もあります。Frank Warrenは500,000個以上の秘密を集め、そのいくつかを紹介している動画です。11分のスピーチの中で、笑いと感動を上手に織り交ぜられたスピーチです。前半は笑ってしまうような場面が多く、非常に見やすい構成をされているので、気軽に見ることができると思います。


【印象的な英語表現】
Secrets can remind us of the countless human dramas, of frailty and heroism playing out silently in the lives of people all around us.
2:41からの言葉です。我々は生きていくと、自然とたくさんの秘密を抱え込みます。その秘密は、きっと秘密にせざるを得ない理由を含みます。故に秘密は無数のドラマを含むのでしょう。そのドラマは自分を含む身近な人の中で、表に出ること無くひっそりと起きているのです。

【紹介者】
Ryouchin

Monika Bulaj: The hidden light of Afghanistan











http://www.ted.com/talks/monika_bulaj_the_hidden_light_of_afghanistan.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。

【内容紹介】
私たちの知る、アフガニスタンのイメージは何であろうか。知る限りの情報は、見せかけのたった1部分に過ぎない。
Monika Bulajは、20年かけて東ヨーロッパから中東・アジアへと旅を続け、またアフガニスタンには何度も足を運んだという。アフガニスタンの全ての道には、20世紀に追放され殺された数百万もの人の眠る墓が埋まっていたという。その中で生活している人々はどのような人であるのだろうか。
ある村では、スーフィ教という、タリバンに嫌われた人々のムスリムの祈りが捧げられている。戦争が始まって10年後には、村に変化がきていた。空腹や痛みを取り除く唯一の薬として、アヘンを服用し、アヘン中毒にかかっている者。かつて遊牧民だった少女は、アフガニスタンのビジネスマンの娼婦となった。そのなかで、アフガニスタンに大きな学校があったという。それは、13000人もの少女が通う学校であった。地下の教室には、たくさんのサソリがいるのにもかかわらず、彼女たちは勉強している。そんな環境の中でも学びたいという意欲がある彼女たちを見て、Bulajは涙を流したという。
私たちが知る情報は、メディアを通しても限界がある。そのほとんどが表向きの情報である。Bulajは隠された光の中にある情報を引き出し、声を持たない人の声となることを目的に旅をしている。唯一の武器であるノートとライカを持ち続けて、真実を伝えようとしているのである。

【印象的な英語表現】
My aim is to give a voice to silent people to show the hidden lights behind the curtain of the great game, the small worlds ignore by the media and the prophets of the global conflict.
写真家として生きるBulajの目標を表していることば。私たちの見ている情報は、たった一つの断片に過ぎないことを言い表しているのではないだろうか。声なき人の声は、誰かが代弁しなければ届くことはない。様々な勢力の影にある隠れた光、メディアに無視された小さな世界、国際的な紛争の行く末を、私たちは見ていく必要があるのかもしれない。

【紹介者】
Dn.Scott

Monday, April 16, 2012

The danger of a single story












http://www.ted.com/talks/chimamanda_adichie_the_danger_of_a_single_story.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。

【内容紹介】
この動画では、私達の生活や文化は複数のストーリーから構成されており、たった一つのストーリーから物事を決めつけることによる文化的誤解の発生を警告している。私たちの周りにも思い当たることがあるのではないか。例えばアフリカの国々は発展途上国だから、先進国の助け頼みと思っている人も少なくないはずです。しかしそれは事実でしょうか?あなたは一つの話を鵜呑みにして、そのようなステレオタイプにとらわれていませんか?



【印象的な英語表現】
The single story creates stereotypes, and the problem with stereotypes is not that they are untrue, but that they are incomplete. They make one story become the only story.
この文章がまさにシングルストーリーの弊害を表していると思います。




【紹介者】
Akko





【内容紹介】

皆さんは"single story"と聞いて、どんなものだと想像しますか?
この動画の中では"single story"は偏見や思い込み、固定観念などをつくりだすものという扱いをしています。
この危険性を述べているのはナイジェリア出身の方なのですが、アフリカ人だからコンロの使い方を知らない、英語が話せない、などの思い込みが他の国の人にあったと述べています。
このような固定観念は物語の影響が多いようです。
しかし、彼女は物語は人の尊厳を砕くことができるが、打ち砕かれた尊厳を修復する力も持っているとも述べています。
物語の人に与える影響は大きいのだと思いました。


【印象的な英語表現】

I must say that before I went to the U.S. I didn't consciously identify as African.
つまり、アフリカ人だと意識しているのは他国の人であって、自分たちは普段からアフリカ人として過ごしてるわけではないんだと思いました。
当たり前のことのようですが、私もそのようなことがある気がします。
他国の人から見た日本人とは、髪が黒く、肌が黄色く、目が切れ長というイメージなのでしょうか。
もし私が金髪にして留学にいったら現地の人は驚くのでしょうか。
いろいろ考えさせられる表現だと感じました。


【紹介者】
ai




【内容紹介】

私たちの誰もがシングルストーリー、つまり固定観念を持っている。
そして、ついつい私たちはそのシングルストーリーをもとに、あの国の人はこう、この家の人はこうなどのように決めつけがちになってしまう。しかし、果たしてシングルストーリーとは完全なものなのか。作家である話者は自らの体験をもとに”人間の尊厳“について考え、これから我々がどうあるべきか訴えかけてくれる。

【印象的な英語表現】

“The problem with stereotypes is not that they are untrue but they are incomplete. They make one story become the only story.”

“Stories matter. Many stories matter. Stories have been used to dispossess and to malign, but stories can also be used to empower and to humanize.”

“Stories can break the dignity of a people, but stories can also repair that broken dignity.”

“物語は人の尊厳を打ち砕く力があるが、一方で失われた人々の尊厳を取り戻す力も秘めている。”この彼女の言葉は、物語が私たちにとって大きな影響力と可能性を持っていることを気づかせてくれた。新たに誤解を生みださないためにも、これまでの固定観念を見直し、あらゆる物語を通して相手のことを知るとともに、自分自身についても知ってもらいたい。

【紹介者】
茶々

Wednesday, April 11, 2012

Aleph Molinari - Bridging the Digital Divide




【内容紹介】

現在の世界人口の約70億人のうち約70%の50億人はパソコンを触ったことがなくインターネットを使用することができません。
このことはいわゆるデジタル・ディバイドとして知られています。
デジタル・ディバイドを解消するためになされてきた一つに、本動画のAleph Molinari氏の活動があります。

彼は2009年からRIAというネットワークを構築し、世界中の人たちにテクノロジーを使用する機会を与えています。
2012年にはその使用者数は35万人にのぼるとされており、使用者数は増加傾向にあります。

テクノロジーは存在するだけでは意味がありません。
テクノロジーが世界を救うのではなく、我々がそのテクノロジーをどう使用するかが問題なのです。



【印象的な英語表現】

"What moves tecnology is human energy."

この言葉の前に"Technology is not going to save the world. We are. And we can use technology to save us."と述べていました。

この引用こそが本動画のメッセージでありますが、さらにこのことを簡潔にまとめたのが上で取り上げた表現だと思いました。

またこの表現は「テクノロジーを使って社会、もしくは世界を動かしていく際に'human energy'が大切である」という解釈の一方、「新たなテクノロジーを作り出す際にも'human energy'が必要である」というtechnologyの創造から発展、普及まで表現しているとも解釈できるため、非常に興味深いと思います。



【紹介者】
ルーレイロ

Britta Riley: A garden in my apartment












http://www.ted.com/talks/britta_riley_a_garden_in_my_apartment.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】

私たちが社会で生活を送っていく中で、他人に依存するということは必要なことである。そして、その依存すること(頼ること)は、現代においても強力な社会基盤となる。Britta Rileyはその点に着目して、オープンソースによる共同開発を行うこと、また協同することで、より良い開発を行えるのではないかと考えた。どうじに、現代にはびこる社会問題の緩和策にもなり得るのではないかとも考えた。

そこで、ある記事を目にする。その内容は、食料を自作することで、環境によい影響を与えることができるというものであった。しかし、Rileyが読んだ時期は冬であり、都会のアパートに住む彼女にとって、土をいじることは現実的ではなかった。

一方、Rileyは仕事の中で、NASAが宇宙での食料育成法の一部として、養液栽培が行われていることを知った。これを応用して、野菜を育てるのに不向きな環境であるが、自然光がいくらかはいる自身のアパートの一部で、農園を作ることができるのではないかと考えた。そして、彼女は第一作として、縦長の養液栽培装置を開発した。

しかし、この装置の技術は複雑で、どうしても改良の必要があった。そのため、彼女はこの開発を公開プロジェクトにしたのだ。この理由にはもう一つある。それは、この栽培方法は近年、アメリカで特許申請が多く行われており、もしかすると一企業によって、この技術を独占されかねないと考えたためである。

初期の段階では、週に一皿分のサラダが作れるほどの野菜が収穫できた。しかし、水漏れやポンプの音、消費電力などの問題が起こっていた。そこで、装置のデザインと仕組みを、自身の立ち上げたSNSに公開し、他の協力者に改良や実験を託した。そして、たくさんのアイディアをそれぞれの参加者が公開し、一人では手に負えないような様々な開発が行われたのだ。

オープンソースによるプロジェクトによって、この「窓辺の農園」はどんどん改良されていく。これは、参加者同士がそれぞれ違う興味を持っており、その差から生じる相互作用によって起きたのだという。たとえば、Rileyのような開発者は、この装置の改良に着手していくことができ、一方で初心者は、彼らならではの要望やニーズを出し、開発者のアイディアの一部とすることができる。開発されたものを試し、難しい点を要望として出し、改良していくというサイクルによって、更によい製品を作り出すことができるという。

このプロジェクトでは、たくさんの改良により、より良い装置を作り上げることができたが、それよりも参加者が得たものがある。それは協同することの喜びである。自分のアイディアが、別の場所にいる誰かの開発の手助けとなり、その誰かが自分のアイディアに感謝してくれるのはすばらしいことである、と参加者の一人は述べている。

Rileyは、このプロジェクトを、R&D(研究開発)とDo It Yourselfをつなげて、R&D-I-Y(自分で行う研究開発)と称している。R&D-I-Y(自分で行う研究開発)は、研究開発を発展させるだけでなく、現代社会においてつながり合うことの必要さも説いてくれるのではないだろうか。


【印象的な英語表現】

So we ask that you join us in rediscovering the value of citizens united, and to declare that we are all still pioneers.
現代社会は、人とのつながりが希薄になりつつある。その中で、人とつながって開発していくことは重要なことであり、それなしでは開発は成り立たない。「開拓者」であると宣言するためには、そのつながりに価値を見いだすことが必要なのではないだろうか。

【紹介者】
Dn.Scott

Monday, April 9, 2012

広島大学外国語教育研究センターの英語学習用ポッドキャスト(無料)




広島大学外国語教育研究センターでは,英語学習用ポッドキャスト「Hiroshima University's English Podcast」を毎週配信しています。いつでもどこでも,楽しみながら英語を学べる広大発の英語学習番組として,大学の内外から大変多くのリスナーにご好評をいただいています。


Hiroshima University's English Podcast

http://pod.flare.hiroshima-u.ac.jp/cms/


このたび,ポッドキャストでもっと英語を学びたい!という皆さんの要望に応え,時事英語に対応した新しいポッドキャスト「English News Weekly」の配信を開始しました。「English News Weekly」は毎週配信していく予定ですので,「Hiroshima University's English Podcast」とあわせて,皆さんの英語学習にお役立てください。







【English News Weeklyの特徴】

・国際情勢から芸能に至るまで,最新のさまざまなニュースを素材に,世界の「いま」を表現するための英語を楽しく学びます。

・ニュースの速さはスローとナチュラルの2種類。英語を聞く力を無理なく向上できます。

・番組はすべて英語のみで進行します。しかも大変聞き取りやすいですから,知らず知らずのうちに耳が英語に慣れてきます。

・番組音声とともに,PDF形式のワークシートをダウンロードできます。聞き取れたかどうかの内容チェックや,英語リスニング力を向上させるためのトレーニングが手軽にできます。

・もちろん利用は無料です!


【English News Weeklyへのアクセス】
ウェブ上でも,iTunesでも聞くことができます。

・ウェブ:以下のURLにアクセス
http://pod.flare.hiroshima-u.ac.jp/cms/enw.php

・iTunes Store(ポッドキャストの利用・購読は無料)
「English News Weekly」で検索


※ポッドキャストとは:インターネットラジオの一種で,番組をダウンロードして何度も聞き直したり,購読して最新の番組を自動的に受信することができます。パソコン,iPod,ウォークマン,iPhone,Androidスマートフォンなど,お手持ちの様々な機器ですぐに楽しめます。


[以上の記述は、広島大学外国語教育研究センターの『外国語教育お知らせメール通知サービス』から転載したものです。センターでは、この他にも多くの有益なサービスを提供しています。広島大学学内の方はもとより、学外の方もぜひ積極的にこのセンターのサービスをご活用ください。


広島大学外国語教育研究センター

http://www.hiroshima-u.ac.jp/flare/





Wednesday, April 4, 2012

Wireless data from every light bulb











http://www.ted.com/talks/harald_haas_wireless_data_from_every_light_bulb.html?awesm=on.ted.com_Aobq&utm_campaign=&utm_medium=on.ted.com-twitter&utm_source=t.co&utm_content=tweetieのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】
現在、私たちは多くの情報を電磁波にのせてやり取りしています。
世界に140万本近く立てられた塔から発せられる電波は、もはや私たちの生活必需品であると言えます。
しかし、電磁波による情報通視認は以下の4つの問題を抱えています。
1)容量…電波に乗せることのできる情報量は少ない。
2)エネルギー効率…140万本の電波塔は大量のエネルギーを消費する。(その殆どは塔を冷やすために使われている)
3)実用性(電波による情報通信は、飛行機などで使用できない)
4)安全性(電波は傍受される可能性がある)

それらを解決するためにHarald Haasは、電球の光による情報通信を提案します。
光は電波に比べ、多くの情報を載せることができます。
また、LEDの電球にICチップを埋め込むだけなので、消費電力は従来のLDE電球と変わりません。
飛行機のような場所にも電球はあるので、実用性も十分にあります。
光は壁を突き抜けないため、電波のように傍受される危険もありません。

この技術の応用例として、車のヘッドライトを使った、ドライバー同士のコミュニケーションや該当を使った無線通信(Li-Fi)が挙げられています。
情報の媒体が電波から電気に変わる日は、そう遠くないのかもしれません。

【印象的な英語表現】
for a cleaner, a greener, and even a brighter future.(光だけに!)

【紹介者】
Nagatarian