Wednesday, February 1, 2012

American History




【内容紹介】

 アメリカの歴史を資本主義的立場を強調して描いたアニメーション。ヨーロッパ諸国が取り組んだ奴隷制度の問題が主として取り上げられているが、銃に対する批判的な視点もその主軸の一つとなっている。アメリカ原住民遇という未知への遭遇や、魔女という不可解な存在への処遇においても、「恐怖」という感情から銃という武器を使用してきたことが読み取れる。(魔女狩りに関しては、政府による民衆の不満を誤魔化すという目的が多分に含まれていたように思われるので、ここで「恐怖」のみによるとは断言しがたいのだが、仮にそう置く。)それは武器の所持が法律で認められている現在においても変わらない。
 音声は非常に早口なのだが、KKKやバス・ボイコット事件など、誰もが知っているアメリカの奴隷に関する歴史的事象に触っており、内容自体はつかみやすくなっている。
 動画は、全体を通してコミカルだが非常にウィッチに富んだ内容となっている。銃がなくとも、家庭内にも包丁など凶器はあるのだが、簡単かつ殺傷能力の高い銃があることによって、アメリカで傷害事件が多く起きていることを揶揄しているように思われる。


【印象的な英語表現】

Finally, they are all safe and secure and throwing the boook. Everyone lived happily everafter.
銃が普及したおかげで、人々は幸せに暮らせた。ということを単なる恐怖から人を殺した後に言ってのけることで、銃所持に対する強烈な批判を表している。赤ん坊までが銃を持ち微笑む様は、冗談ではあるとしても非常に大きな恐怖を感じさせる。


【紹介者】
ガルボ

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