Wednesday, February 1, 2012

Thomas Thwaites: How I built a toaster -- from scratch












http://www.ted.com/のURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】

世の中には様々なモノがあふれています。まさに今、向かっているパソコンもその一つのいい例ですが、ほかにもテレビ、レンジ、冷蔵庫など日常的にお世話になっている電化製品、ゴミ箱や机などの家具。
よく考えるとこれらの道具を作るにはあらゆる工程、技術、知識、材料が必要になってきます。例えばゴミ箱一つにしてもプラスチックを溶かしたり、その型を作ったり、大変です。

動画の話し手Thomas Thwaites氏は、作家Douglas Adams氏の"The Hitchhiker's Guide to the Galaxy"を読みます。
20世紀の人間が、きわめて原始的な技術しか持ち合わせていない人間たちの住む惑星にやってきて、自分の持っている20世紀の技術でこの惑星に村を作り、みんなを従えて王様になろうと企みますが、
よく考えると彼にはその技術を応用する力がなく、サンドウィッチを作ることさえもままならないくらいだった。
という内容の話で、これを読んだThomas氏は、電化製品の中でも簡単な構造のトースターに目をつけ、「これなら自分でもつくれるかもしれない」と思うようになります。

そこで彼は一番安くて一番シンプルな構造のトースターを分解してみるのですが、そこには400を超える部品が……
彼は材料を鋼、胴、プラスチックなどの最小限に絞ります。まずは鋼を手に入れる→そのためには鉄がいる→鉄は鉱物から作る→鉱山に行く。
そうやって彼は石油会社に電話をかけたり、鉱石を採りに行ったり……はたして彼はトースターを作ることができたのでしょうか?

この動画の見所は2つ。1つ目は僕たちの周りにあふれている当たり前のもの、それがどれだけ昔の人にとっては当たり前でなく、ありがたいものなのかを改めて考えさせられます。
2つめはThomas氏の巧みな話術。彼自身は何の面白みもなさそうに話すのですが、その話し方がかえって面白い。間抜けなことを当たり前のように言う、これも面白い。

面白く、そして考えさせられる一挙両得な動画です。


【印象的な英語表現】

But he didn't have Wikipedia.

上記の内容紹介で出てきた"The Hitchhiker's GUide to the Galaxy"で主人公の状況を表現するために用いた言葉です。
確かにウィキペディアも「当たり前だけどないと困る」ものですね。


【紹介者】
ジース

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