Wednesday, February 1, 2012

Julian Baggini: Is there a real you?



http://www.ted.com/talks/julian_baggini_is_there_a_real_you.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。


【内容紹介】

就活をする人が周りに増えてきて一番聞くのが「自己発見シートを書くんて難しいー」っていう一言。確かに、自己もしくは自分とは何なのか。話者のJulian Bagginiは「本当の自分」とは何か、について語ります。

自分とは何なのか?自分の思い出?経験?自分の持っている知識?自分の体?彼はそれらの関係を「you」を中心においてマッピングをします。そして、突如彼は中心にあった「you」を消し、「こうするとどうでしょう?」と聴衆に問いかけます。

「自己」とは、言うなれば腕時計を例にとって考えることができます。腕時計を思い浮かべて下さい。それらには長針、短針、秒針、またそれらを動かす機械から構成されています。しかし、では時計とは単にそれらが合わさっただけのものでしょうか?腕時計とは、それを構成するもの全てが組み立てられ、それぞれの機能が複雑に絡み合い、協働しあってこそ初めて腕時計となります。これは人間、つまりは「自己」に関しても同じことが言えるのではないでしょうか?

また、忘れてはいけないのは「自己」とは変わっていくものであるということ。滝に例えるならば、滝から流れていく水は決して全て同じでありません。しかし、そこにある水は確かに滝という1つのものを形成しています。しかし、私たちは滝と同じではないのです。なぜなら私たちには水にはない、自分が流れる方向を選ぶことの出来るcapacityを持っています。

個人的な話になりますが私はこの演説を聴いて、私が中学校のときに読んだ「14歳からの哲学」(池田晶子著)という本を思い出しました。「生きてる」とはどういうことか?心臓が動いているということ?呼吸をしているということ?という著者の問いかかけに、当時の私は全く答えが分からず、その本を読み切った後も全く分かりませんでした。しかし、この動画を見て少し分かった気がします。今ここにこうしている私自身、それが生きているということ。私が今まで経験してきた全てのこと、私に関わったすべてのものが私という人間を構成するものだと気付きました。このように昔読んだ本の内容を思い起こさせてくれたこの動画は、今まで見てきたものの中でも一番私の心に残りました。また1つ私という自己は大きく変わりました。


【印象的な英語表現】

There are limits to we can make of ourselves but nevertheless we do have the capacity to shape ourselevs.  私たちには自己を変容させていく方向性を決められるcapacityがあるのです。


【紹介者】
KU

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