Tuesday, November 29, 2011

Patricia Kuhl: The linguistic genius of babies












http://www.ted.com/talks/patricia_kuhl_the_linguistic_genius_of_babies.htmlのURLをクリックして、TED本体に行くと、画面右横上のopen interactive transcriptで文字から音声・画像も呼び出せます。《動画がTEDでない場合はこの段落のをすべて削除する。TEDである場合もこの黄色の箇所を削除する》


【内容紹介】

言語習得が最も著しい時期は1歳までである。どこかで聞いたことがありそうな話ですが、改めて見てみるとやっぱり驚きました。
1歳を超えると自分の中でのモデルの語ができてしまい、赤ちゃんのように音で覚えることが難しくなるようです。
ならば言語は早め早めに聞いておいたほうがいいのでは...
簡単にそうは言えませんが思わずそう言いたくなるような内容でした。


【印象的な英語表現】

So babies absorb the statisticts of the language and it changes their brains;it changes them from the citizens of the world to the culture-bound listeners that we are.


【紹介者】
rice field




【内容紹介】

世界に800人しかいないインドのコロ語を話す人々は、この言語を絶やさないために昔からコロ語で赤ちゃんに話しかけてきた。しかし、赤ちゃんにとって、他の言語よりコロ語を学ぶ方が良いのだろうか。また、言語を伝承させるためなら、学校で学ばせたり、他の国の人々に伝えていく方法もあるだろう。なぜ彼らは赤ちゃんに語りかけ続けるのか。

“The linguistic genius of babies”
赤ちゃんは語学の天才だからである。

言語の習得には”Critical Period”(臨界期)という、それを過ぎると学習が起きなくなる重要な境界までの期間がある。この仮説に異論を唱える科学者は少ないが、なぜこのようなことが起こるのか、世界中で研究が進んでいる。

“Babies all of the world are citizens of the world.”
すべての赤ちゃんは世界市民である。

赤ちゃんには私たちとは違って言語を「音」として捉える能力がある。国や言語に関係なく、赤ちゃんは聞こえてくる「音」をただ統計的に処理しているのだ。

では、いつ赤ちゃんは「世界市民」ではなくなるのか。
日本人英語話者が/r/と/l/の発音につまづく理由は何なのか。

すべては「音を統計的に処理する能力」に関わっている。
残念ながら私たちは、統計的に処理された「記憶の中の表現」に支配されているのだ。

【紹介者】
U.Y.





【内容紹介】
第2言語習得には臨界期というものがあり、7歳までといわれています。この動画では、言語習得の臨界期に関する様々な実験や調査を発表しています。7歳までと言いましたが、発音を区別ができるのは1歳になるまでだそうです。例えば、日本人はrとlの発音の違いを区別するのは難しいですが、生後6~8ヶ月の赤ちゃんには英語が母語の赤ちゃんと同じようにできるのです。それが2ヶ月経って最初の誕生日を迎えると、なぜかできなくなってきます。
これはなぜかと言うと、その2ヶ月の間に、親や周りの人の話す母語を必死に習得しようとするからです。赤ちゃんには発音を統計処理する能力が備わっており、それによって脳が変化し言語習得が進むのだそうです。
ではバイリンガルは、一体どうなっているのかというと、その統計処理システムが2つ備わっている、つまり、日本語で話しかけられたら日本語を処理するシステムに、英語で話しかけられたら英語の処理システムに切り替わるのです。従って、1歳までに第2言語で話しかけ続ければ、その言語を統計処理するようになり、それを習得するのです。しかし大事なのは、映像や音声だけでは全く習得されないということです。つまり、本物の人間の声が、臨界期の言語習得には必要だということを述べています。
どの言語を習得させるにせよ、早くから、そして人間の声を子どもに聞かせることが大切なのだと分かりました。



【印象的な英語表現】

When do those citizens of the world turn into the language-bound listeners that we are?
言語を統計処理できる赤ちゃんは、「世界市民」といえます。最初の誕生日を迎えると、我々のような言語に縛られた聞き手になってしまいます。
この表現は、1歳になるまでは母語ではないどんな言語でも区別できるのに、母語の中にどんどん入り込むことによってそれしか聞き分けられなくなってしまうということを分かりやすい比喩で言っていると思います。

【紹介者】
Akko





【内容紹介】

 私たち人間はいつから自分の国の言語を理解し、その音を聞き分けるようになるのだろうか。
 この動画では、生後6から8か月頃の赤ん坊は母国語だけでなく、異なる言語を話す周囲の人々との関わりによって、あらゆる言語の音を身につけられる可能性があると示されている。まだまだ知られていない、赤ん坊の脳の働きと結びついた、言語習得の過程について語られる。
 


【印象的な英語表現】

 ・Well, babies all over the world are what I like to describe as "citizens of the world."

 ・We're culture-bound listeners.

・In investing the child's brain・・・ we may be able to help keep our own minds open to learning for our entire lives.

  あらゆる音を聞き分け、感じることができる赤ん坊と、文化に縛られ自国語しか聞き分けられなくなる大人を比較し、赤ん坊の語学の優れている点が述べられている。赤ん坊の脳の研究が進むことで、私たち大人も、彼らのように学びに対して開かれた 心を生涯保てるようになるのではないかという期待で締めくくられている。

【紹介者】
茶々

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